暑い夏には涼やかな和菓子、「錦玉」を食べよう

暑い夏には涼やかな和菓子、「錦玉」を食べよう

暑い夏を少しでも涼しげにしてくれるのが、見た目も可愛く味も爽やかな清涼感溢れる「錦玉」です。
今回は、錦玉の作り方や材料に加え、錦玉に含まれる水分量の違いで呼び名も異なることなど、錦玉にまつわることをまとめてわかりやすく解説します。

 

 

錦玉・錦玉羹とは?

 

暑い夏には、アイスやかき氷ばかりではなく、日本の「和菓子」味わってみてはいかがでしょうか。

おすすめの和菓子に「錦玉」「錦玉羹」があります。

 

◇錦玉(きんぎょく)・錦玉羹(きんぎょくかん)とは?

 

錦玉とは、寒天と砂糖を固めて冷やし、固めた和菓子のこと。透明でさわやかな印象なのが特徴で、夏の代表的な和菓子です。

 

 

◇錦玉の作り方

・主な材料

 

寒天、砂糖、水あめ

・作り方
  1. 寒天を一晩、水につけてもどしておく。
  2. 戻した寒天を鍋に分量の水と一緒に入れて強火にして、沸いてきたら弱火にする。
    寒天はふきこぼれやすいので注意する。
  3. 寒天が完全に溶けたら、グラニュー糖を加える。
  4. 沸騰させ、ふるいで漉す。
  5. 鍋に戻して、弱火でおよそ12分煮詰める。
  6. 95~98度程度にして火を止め、水あめを加え型に流し固めて完成。

 

 

錦玉を乾燥させたお菓子「琥珀」「干錦玉」

 

夏の涼しさを見た目でも感じられる和菓子の錦玉には、「琥珀」と「干錦玉」などの種類があります。

 

◇琥珀(こはく)とは?

琥珀は、錦玉を少し固めの食感に仕上げて、乾燥させ表面を固くパリッとさせたものです。艶干し錦玉ともいいます。

 

◇干錦玉(ほしぎんぎょく)とは?

干錦玉は、琥珀と基本的に同じ和菓子です。水分量の違いによって名前が異なります。錦玉、琥珀、干錦玉の順番で、含まれている水分量が少なくなっています。
水分量が少ないので、通常の錦玉よりも甘味が凝縮されているのが特徴。お茶と一緒に味わうと、より一層美味しくいただけるでしょう。また水分量が少ないので、日持ちも普通の錦玉よりも長持ちします。

 

まとめ

 

暑い夏を涼しげにしてくれる和菓子の代名詞ともいえる「錦玉」がどのように作られているのかなどを知り、ますます和菓子の錦玉の魅力に築かされたのではないでしょうか。
アイスやかき氷にはない、和菓子の繊細さで涼しさを感じながら、涼しげで可愛らしい和菓子の錦玉をゆっくりこの夏に堪能してみてはいかがでしょうか。夏の暑さから開放されるひとときとなるはずです。