
岩手県は日本で2番目に広い面積を持ち、北上山地や三陸海岸など雄大な自然が広がる地です。豊かな自然の恵みを受けた食材を活かした郷土菓子や、南部地方に伝わる伝統的なお菓子文化が息づいています。南部せんべいをはじめとする郷土の味は、観光客のお土産としてはもちろん、地元の人々の日常にも溶け込んでいます。自然派のスイーツや素朴な和菓子を好む層に特に人気があり、岩手の食文化を体験したい旅行者が多く訪れます。なかでも全国的に有名な岩手のおすすめスイーツをご紹介しましょう。
回進堂
岩谷堂羊羹
岩手県奥州市に本社を構える回進堂がつくる、伝統の煉り羊羹のご紹介です。漆黒をまとった美しいツヤと、切り口の鮮やかさが目を引く煉り羊羹は、まさに回進堂の象徴ともいえる看板商品です。小豆・寒天・砂糖というシンプルな素材を、焦がすほどの高熱を加えながらひたすら煉り込んで仕上げる、昔ながらの製法が守られています。
この羊羹の歴史は古く、その原点は鋳物の鍋を直火で炊き上げてつくったことに始まります。黒砂糖を加えていないのに真っ黒に仕上がったことから「黒羊羹」と名付けられ、その後の製法の進化とともに「改良羊羹」、さらに「本煉羊羹」へと呼び名を変えながら発展してきました。長い歴史に育まれた製法と味わいは、和菓子文化の根底を支えるものとして受け継がれています。
味づくりを支えているのは、菓子職人の熟練の技です。小豆を一晩水に浸し、時間をかけて炊き上げたのち、火力や水量、渋の抜き加減を季節や天候に応じて微妙に調整しながら、餡本来の風味と食感を引き出していきます。すべての工程に心を込めて丁寧に手づくりされた、伝統の味わいを楽しめる逸品といえるでしょう。
ブール・ドゥ・ネージュ
赤い果実のバターサンド
洋菓子店「ブール・ドゥ・ネージュ」の緑ヶ丘店限定商品、「赤い果実のバターサンド」のご紹介です。岩手県盛岡市から紫波町へと続く国道396号線は、全国でも有数のフルーツの名産地として知られ、「ルート396」の愛称で親しまれています。このバターサンドには、その豊かな土地で育まれた素材がぜいたくに使われています。
主役となるのは、甘く香り豊かで濃厚な味わいが魅力の木苺です。その木苺を使った口どけの滑らかなさっぱりとしたクリームに、酸味の爽やかなサワーチェリーを合わせ、香ばしく焼き上げたサブレでサンドしています。木苺のやさしい甘さとサワーチェリーの爽やかな酸味が絶妙に調和し、赤い果実ならではのみずみずしい風味を存分に楽しめる仕上がりです。
甘さと酸味のバランスがよく、後味はさっぱりとしているため、フルーツの味わいをしっかりと感じられるのが特徴です。産地にこだわった果実を贅沢に閉じ込めた、まさにここにしかない逸品といえるでしょう。緑ヶ丘店を訪れた際のお楽しみや、大切な方への手土産にもふさわしい、季節感あふれる特別なバターサンドです。
小松製菓
南部煎餅(なんぶせんべい)
香ばしい胡麻の風味が魅力の「割り醤せんべい」のご紹介です。丹念に焼き上げた胡麻せんべいをあえて割ることで、口当たりがよく食べやすいサイズに仕上げているのが特徴です。ひとつひとつ手に取りやすい大きさなので、お出かけの際やオフィスでのちょっとしたおやつにもぴったりの一品となっています。
このせんべいの味づくりを支えているのが、特製のしょうゆたれです。岩手県の八木澤商店の醤油を5割使用することで、濃厚でコクのある深い味わいに仕上げられています。一口食べれば香り高い胡麻の風味が口いっぱいに広がり、しょうゆたれの甘辛さが後を引きます。しっかりとした味わいとサクサクの食感が絶妙にマッチしており、お茶請けとしてはもちろん、お酒のおつまみとしても重宝する一品です。
かわいらしい三角のパッケージに包まれており、見た目にも楽しめる点も魅力のひとつです。大人から子どもまで幅広い年齢層の方に親しまれる味わいで、休日のティータイムや飲み会など、さまざまなシーンで活躍します。日常にちょっとした贅沢なひとときを添えてくれる、南部せんべいの逸品といえるでしょう。
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